転職をするときには時期を選ぶことは重要である。
どの時期に職場に入るかによって仕事の忙しさに違いがあるからだが、介護業界では特に受けられる教育や研修に違いが生じやすい。介護業界の場合には年間を通して繁忙期や閑散期がまとまって存在しているわけではなく、新人が現場に来たときに現場のスタッフの忙しさによって教育や研修に差が生じることはあまりない。
しかし、年中を通して忙しい現場が多いことから、新卒の新人が入ってくる年度明けの時期を除くとあまり中途採用の新人の教育に時間をかけていられない現場が多くなっている。
そのため、十分な教育を受けた上で職場に入りたいという場合には新卒が入る年度明けからの勤務を目指して転職時期を選ぶのがコツである。今までとは異なる職種で働く場合や職場の種類が大きく異なる場合には、新人研修を通して基礎から学べるため無難な方法になる。
一方、十分にキャリアを積んできている場合には新人研修の期間がむしろ無駄になってしまうこともある。そのため、年度明けに転職するのは避けて他の時期を選ぶのがコツとなる。特に新人の仕事が板についた頃を狙って勤務を始められるようにすると現場も落ち着いてきていて馴染みやすい可能性がある。新人教育を行っている時期に現場に入ると忙しさが佳境に入っていることもあり、忙しさからくるストレスで人間関係が悪くなるリスクも否定はできない。このような時期を外して転職するのは良い人間関係を育むためのコツでもある。